谷中村滅亡史 (岩波文庫)

荒畑 寒村 - 岩波書店 価格 ¥ 588
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谷中村滅亡史 (岩波文庫)

荒畑 寒村
岩波書店

価格(new/used): 588 円 / 80 円 より
発売日: (1999-05) アマゾン売上ランキング: 194897 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 2件

解説の鎌田慧氏は絶賛
荒畑寒村が若かりし頃書いた、ノンフィクションとかルポルタージュというよりは、どっちかってーと檄文・弾劾文と
いった色が濃い本。
足尾鉱毒事件の通説への批判である「直訴は必要だったか」という本があると最近知り、読んでみようとは
思うものの、この本が日本の近代史においてもつ意義は減じるものではないと思う。
「帝都東京・隠された地下網の秘密」を読んでも思ったことだが、日本政府(とういか政府というもの一般が
そうなのかも)は、どうしてこういう秘密主義的で稚拙なやり方を踏襲するのだろう?と不思議に思う。
「諫早湾」問題のルーツを見た!
谷中村が明治政府による土地の強制収用によって廃村に追い込まれていく過程は、目下進行中の「諫早湾」の干拓問題とも重なって見える。谷中村の件は明治期のことであるが、その行政主導の強引な開発の進め方・メカニズムは、現代の諫早問題をはじめ権益と結びついた行政主導の開発と酷似しており驚かされる。環境・開発・人権・コミュニティーといったことに多少なりとも関心をお持ちの人は読んで損はない一冊である。

書かれた時代が明治期であるのでそれなりに古い文体である。しかし、出版社のほうでも、読みやすいように若干の手を加えているし、著者の寒村が読者に訴えかけるような感じで書いているのでさほど読みにくい代物ではない。一旦読み始めたら最後まで一気に読んでしまった・・・という人も少なくないだろう。



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