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茶の本 (岩波文庫) |
| 村岡 博 - 岩波書店 価格 ¥ 420 | |
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茶の本 (岩波文庫)村岡 博 岩波書店 価格(new/used): 420 円 / 1 円 より 発売日: (1961-01) アマゾン売上ランキング: 26648 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 5件 茶の本ではないまあ、日本を代表する文化の一つとして「茶」という言葉を使ったのだろう。 日本がヨーロッパ列強に肩を並べるために、日本の文化を紹介する。 そのためのパンフレットみたいなものである。写真はないが しかし、話が行ったり来たりでこのまま英文で訳されても、外国人には理解不能だろう。 この書き方からすると、あたかも大中華圏に影響を受けた周辺国家のような イメージを与えかねないだろうな。 生の術「死の術」である「サムライの掟(武士道)」に対するものとして、「茶道」を「生の術」として捉えており、「道教」や「禅道」よりの影響を指摘しつつ、その「相対性」に着目しているのは、西洋の「絶対性」を意識してのことだろう。特に「禅道」と「茶道」のつながりについて詳細に述べられており、両者に共通するものとして「素朴・簡素」「純粋主義」「卑俗からの自由」「審美主義」などの言葉が用いられている辺りは、西洋文明を意識しすぎているように感じる。 現代でも充分通用する、「茶道」を中心とした芸術一般に対する鋭い考察は非常に興味深いが、西洋文明に対する反発と同時に西洋化の波に逆らうことができない挫折感が随所に見られ、ある意味懐古主義的な雰囲気が漂っている。本書の最後を飾る「利休の死」が、「日本文化の終焉(=西洋文明の旋風)」を象徴しているように感じるのは気のせいだろうか? タイトルに惑わされないように「茶の本」というタイトルは、とくに若者にとって魅力的なものではない。かく言う私も高校時代に今は亡き教師から熱弁をふるわれたが、このタイトルではどうもピンと来なかったという記憶がある。 本書『茶の本』は、茶の本ではない。欧米人に日本文化を理解させるためには、まず彼らの気を惹かねばならない、そのためにとられた戦略からこのタイトルとなったと思われる。これは決して茶の本ではないのである。 本書は東洋の美意識、わけても日本の空間的美意識の奥深さを伝えて余すところがない。これは天心の同時代人である漱石の、とくに『草枕』に通ずる美意識でもある(すみません、この指摘は、ちくま新書『法隆寺の謎を解く』の終章、「日本文化の原点に向かって」のなかでで武澤秀一さんがいっていることの引用です)。 西洋化とのあいだでゆれた明治時代、これほどまでに東洋、日本の文化価値を知りぬき、そして主張した真の国際人の声に、まずは謙虚に耳を傾けたい。 岡倉天心が書いたから名著岡倉天心が茶の人生哲学を説いた本. 原書は英文で書かれている. 西洋人に,お茶という題材を使って,日本文化を紹介するのが目的だったようだ. だから,お茶周辺の日本文化をざっと総括したような印象を受ける. お茶の起源,入れ方の薀蓄から始まり, もっとお茶について突っ込んだ説明があってもよさそうなものだが……. 花伝書が能をやる人のバイブルなら, Japanese style茶室は小さい。入り口は小柄な人でも屈んで入らなければならない。すべての人に謙譲を教え込むためのものだそうである。この本は西洋人にむけて、茶を媒介として人道を語り老荘と禅那を説き、ひいては芸術の鑑賞をも理解させる英文の本の翻訳である。しかし一読すれば名訳であることを感じるはず。近頃の「茶」は大量消費の産物と成り下がったが、目まぐるしい現代の日本人は茶をすすり遠くをぼんやり見つめながらいったい何を想うのであろう。 同じテーマの商品を探す
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