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自註鹿鳴集 (岩波文庫)
会津 八一
岩波書店
価格(new/used):
693 円 /
179 円 より
発売日:
(1998-02)
アマゾン売上ランキング:
229429 位 文庫 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0
/ 総数: 1件
まろやかな光は残照にも似て 古都を照らす
以前に「奈良を旅行する際に持っていく本とは」ということで いくつかレヴューを書いた。何か忘れ物があったと思ったが 思い出した。本書である。
すべてひらがなで書かれた短歌集だ。この本を読んでいると ひらがなには 不思議なまろやかさがあることが実に良く分かる。漢字は僕も好きだが 漢字のきびきびした感じに比べると ひらがなには まるみを帯びた優雅さを感じる。
そんな優雅さが 奈良を旅する際に感じる「懐古調な感傷」に実に合う。
一方 会津自身の註がついている。こちらは 漢字をごつごつ使った文語であり これはこれで響きは美しい。
この註があるので 本書を 奈良訪問の良きガイドとする向きも多いのだと思う。
しかし 僕は違うと思う。ひらがなの短歌がまろやかに光る。そんな光で事物を透かしながら 古都を辿る事が 奈良という場所には とても似つかわしいのだ。
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