フェミニズム (思考のフロンティア)

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フェミニズム (思考のフロンティア)


岩波書店

価格(new/used): 1,470 円 / 650 円 より
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フェミニズムを論じる前にまずヒューマニズムを
原理的に言えば容貌論的にも性格論的にも親密な男女同権社会を構築する器量がある論者とそうでない論者がいるが、本書は後者によるフェミニズム入門書。本書を読んで強く思うことは、著者にはフェミニズムを論じる前にまずヒューマニズムについて深く考えてほしいということだ。つまり人間として、他者に正当な振る舞いができるか否かということである。そうした人間の倫理がまず根底になければ、女性による女性のための権利だけを主張されても現実社会においては明らかに片手落ちな議論である。
今一番読むべきフェミニズム論
本書は概説書でありながら、その言葉が本来もつ自己批判性=ラディカリズムを基軸に展開していく、またとないフェミニズム「論」にもなっている。ここに展開されている論旨は、最新の思想的達成を知らなければ通常は理解されないものであるが、竹村氏はきわめて慎重に初学者でも理解できる言葉遣いを選んでいる。今「フェミニズム」の概説書を陳腐にならずに書くことができるのは、なるほど竹村和子しかいないだろうなと思わせる一冊。
知らない人でもほかの本を買ったほうが・・・
この時代においてなお新鮮味のないフェミニズムの入門書が発刊され続けていること自体、フェミニズムの硬直性と自家撞着をあからさまに示している。およそフェミニズムに興味を持つものは本書のような通り一遍の概説は受け入れがたいであろう。入門書としては金井淑子氏等に好著がたくさんあるし、作者が新しがって繰り返し書いていることの多くはすでに石井達郎氏の「異装のセクシャリティ」においてさらに掘り下げて語りつくされている。参考文献リストも含めさほど役に立つとは思えない。
知っている人もそうでない人も、必携です
独断ですが読んでいて感じることは、上野千鶴子との対比です。
社会学者と英米文学者という基本的な違いはあるものの、
フェミニズムを語る上で、上野がクールに熱く喧嘩する人だとしたら
この竹村和子はただただ、クールです。切れ味良く気持ちいいのは
2人とも同じ。