イラク派兵を問う (岩波ブックレット)

- 岩波書店 価格 ¥ 504
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イラク派兵を問う (岩波ブックレット)


岩波書店

価格(new/used): 504 円 / 151 円 より
発売日: (2004-02) アマゾン売上ランキング: 409518 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 1件

豪華な顔ぶれ。湧き出す話題。論議のたたき台に。
この本は、2003年12月11日、「イラク派兵を問うー再び戦争への道を歩まぬために」と題されて行われたシンポジウムの記録に補正を加えたものである。字数の制限上、四人の経歴には触れないが、大変豪華な顔ぶれである。立場が違っても、思ったことを存分に言おう、という趣旨通り、話題が多岐に亘って、少々広がり過ぎの感も否めないが、それを田島氏が前書き・後書きを含めて何とかまとめている。

野中氏は、戦時中の体験から、一貫して、イージス艦の派遣、イラク特措法、イラク派兵に反対してこられた。氏の参加で、従来の反戦派だけでなく保守系の方にも読んでもらえるのではないか。但し、氏は国旗国歌法の制定提案者であり、国民保護法の推進者でもあった。その点については賛否の分かれるところだろう。司馬遼太郎の戦車隊の話は必見。戦争とは、そういうものではなかろうか。

天木氏は、外交官として知り得た日本外交の誤りや、日本の安全保障のあり方、戦争を知らない世代の責務などについて述べる。

池田氏は、普通の市民と言いながら、劣化ウラン弾に触れ、メディアの報道統制と「あの時代」との共通点、徴兵制の危険、悪魔の聖書引用などについて述べる。「悪魔の聖書引用」が言い得て妙である。この悪魔に例えられているのが誰なのかは、読んでみてのお楽しみだ。

田島氏は、戦争で一番最初に犠牲になるのは真実だ、そうならないうちに、全力で押しとどめようと提案する。その先頭に立つのは、ジャーナリズムやメディアであると。日本はかなり危ういところまで来ているが、まだ手遅れではない、と氏は述べているのだが・・・。