The Time Paradox (Ar...

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The Time Paradox (Artemis Fowl)


Hyperion (Juv)

価格(new/used): 2,037 円 / -- 円 より
発売日: (2008-07-15) アマゾン売上ランキング: 15185 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 1件

意外であり、意外でなくもあり……
アルテミス・ファウルシリーズ六冊目は、アルテミスが過去に戻り、幼い自分と対決する!という期待感溢れる前振りに、読む前からドキドキさせられました。

妖精たちとの触れ合いを経て、心優しく、しかし強く成長したアルテミスが、まだ妖精たちの存在すら知らないただ単に鼻持ちならない少年と、どう渡り合ってゆくのだろうか、と期待してはいたものの、その辺りの展開は、物語序盤のアッと驚くハプニングに影を潜めてしまいます。

それが良いことか悪いことか、と言われれば、ファンとしては断然良いことなのでしょう。意外と言えば意外ですが、実はこんな展開を期待していた一読者としては、以後にやにやが止まりませんでした。

また、タイム・トリップ後のアルテミスが幾ばくか成長し長髪の青年になってしまったこと、そしてホリーが逆に若返ってしまったことも、読者の心を擽るスパイスになっています。長髪ニキビでしかも父親が昔着ていたトレーニングウェア姿のアルテミスが、過去のアルテミスにしてやられ続ける姿は、滑稽でありながらも、彼の魅力に厚みをつけました。更に今迄頭脳ワークに徹していたアルテミスが、自ら考え、自ら行動し、体をボロボロにしながらもどうにか苦難を乗り切ってゆく姿には、健気さと頼もしさを同時に感じさせられもしました。

しかし、物語終盤での二度と顔も見たくなかったあのキャラの再登場には、肩の上に重石を乗せられたような疲労感を覚えさせられました。

それでも、この作品の序盤で見せてくれたハプニングが作り出した雰囲気を続刊でも踏襲してくれるならば、それはもう続きが楽しみでなりません。

ただ、五巻で登場した魅力的なキャラNO1やミネルバの不在、そしてアルテミスの隣りにはなくてはならないバトラーの影の薄さには、少々がっかりした、ということで、星四つにさせていただきたいと思います。