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Nocturnes
Faber and Faber
価格(new/used):
1,480 円 /
2,468 円 より
発売日:
(2009-05-07)
アマゾン売上ランキング:
6642 位 ペーパーバック / 在庫あり。 [ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5
/ 総数: 6件
ノクターンは静かに流れる音楽がテーマの短編が5つ入った1冊。
"ジプシー"のように 定まらぬ状況にある人々が過ごす 数日の出来事が描かれる。
かつて先輩の人気と妻を奪った往年の名歌手は 今 旅先のベニスで 投宿中の部屋の下に
ゴンドラを乗りつけ 窓の中の妻に向かって歌いかける。相棒は 昼間広場のカフェで演奏
していたバンドの雇われギタリスト。
漂うような他の登場人物たちに比べ この妻はなかなか元気で魅力的だ。
彼女は表題になる物語 ノクターンにも登場する。整形手術後 ホテルで静養するサックス
奏者の隣の部屋に 同じ術後の患者として現れるのだ。2人は包帯頭で 深夜の宴会場に
忍び込む。この場面はドタバタなのにエレガント!
現代の話だが イシグロの小説時間はいつも少し紗のかかった向こう側を過ぎていくようで
そこに惹かれる。
英語は易しくはないと思うが 読みやすい。
出てくる曲のタイトルや歌手を知っていると 一層大人気分に浸れる。
ヨーロッパの空気感将来にもあまり期待できそうにないような、ぱっとしない音楽家ばかりが登場する短編集。どちらかというと、ついていない人生にフォーカスが当てられているのに、なぜか読んでいるとすがすがしい気分になる。励まされる。自分も自分らしい生き方で、自分のペースでがんばっていこう、と思える。楽しい気分になる。
東京の満員電車の中にいながらにして、ヨーロッパの空気感(少し埃っぽくて乾いた空気、高い空、はっきりした太陽の光、コーヒーの香り、ひんやりした石畳の感触、どこからか聞こえてくる音楽、など)を楽しめてしまうのはすごい。
さりげないユーモアがちりばめられている作品で、ところどころ、大笑いしてしまったりもするので、その点はご注意を。
(ちなみに、カズオ・イシグロの作品の空気感は、和訳ではなかなか伝わってこない。原文を読むことを強く勧めます。)
物足りない A bit disappointingこれまでのイシグロ氏の作品の深みと語り口を期待している読者には物足りなさが残る短編集です。いずれの物語も余韻を感じさせる洞察と描写力に欠けるような気がしてなりません。
This collection of short stories would prove a little disappointing to readers who are used to finding depth and the
hallmark narrative in previous works by Ishiguro. None of the five pieces has any resonating insight or incision of descriptive
writing.
期待しないで読む凄く期待して読み始めるが、短編集である為に、物足りなさを感ずる。
それでも Remains of the Day のような後に引くもの悲しさは、いずれの
短編にも感ぜられる。一読の価値あり。
静謐な五つの夜想曲(イシグロ・ミュージックワールドへ)カズオ・イシグロは本当は音楽家になりたくて、若い頃長く髪を伸ばしてしてギター抱えてました。出張先のシンガポールのホテルで見たテレビのインタビュー番組で「作家になるなんて夢にも思わなかった」みたいに彼が話すのを見て、ひっくり返ったことがあります。その彼の永遠に叶えられない想い(これはイシグロの文学作品の永遠のテーマだと思うのですが)から紡ぎ出された五つの短編を編んだのがこの本です。短編だけに登場人物達がどここまでも独白的に自分の想い込みにのめり込んで行って延々と…、なんて風にはなかなかなりませんが、それでもやっぱりイシグロらしいところは随所に見えて嬉しくなります。個人的に一番いいと思ったのは、表題作と言ってもいい(本の題は複数形で、この作品の題は単数形なんだけどね)「Nocturne」でした。後で思い出すとどうしてこの変梃りんな設定の作品に希望を貰わなきゃいけないのか、よく分かんないのですが、読後、えらくこのつまらない自分の人生のこれからに「明るい未来」を感じてしまった私です。
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